選ばれし者・・・朝生

今回は物語”以前”のことを中心としたお話となります
朝生さん「うそつき」ENDのつづきです(短いお話です)

朝生 「ではこの内容でよろしいですね?」
読み上げられた遺書に桜コーポレーションの顧問室は静まり返った
その決定に意義を唱える者はいない
・・・が皆内心信じられないとお互いの顔を見合わせている
そうだろう
最初にコレを聞かされた俺自身が我が耳を疑ったのだから
朝生 「では組長」
(ジロリ)
部屋の真ん中の席に鎮座した好々爺を思わせる人物の目が
その一瞬だけ鋭く光った
朝生 「いえ、会長」
組長 「・・・皆頼むぞ」
男達 「うすっ!」
朝生 「ではこれをもって本日は閉会とする」

朝生 「ふー」
残務処理があるからとスミスらを迎えに呼び龍に会長の護衛を任せ
ひとり残った顧問室で俺は大きく息をついた
朝生 「組長、あなたは一体・・・」
遺言書の内容はかいつまんでこうだ
桜コーポレーションを含めた虎桜組<スベテ>を自分の娘に譲り
その婚約者に朝生<オレ>を指名する
但し、もし娘が朝生<オレ>を選ばなかった場合は・・・

朝生 「くだらん」
俺が今日まで組長に従ってきたのは虎桜組を手に入れるためだ
法で”奴ら”は裁けない
合法的に葬れないのなら”奴ら”と同じ力を手に入れればいい
レテも着実に育っている
機は熟しつつある
復讐は必ずやり遂げる
志を貫くためなら手段は選ばん!
娘のことは想定外だが結果は変わらん
ふん
会長の元で暮らしていた幼少の頃龍に一番懐いていたらしいが
年端も行かぬ小娘ひとり何とでも丸め込めるさ
そう思っていた・・・沙紀、お前に会うまでは・・・・・・
沙紀


それは先代が学長を務める学園の理事長職を俺に譲った日のことだった
組長 「ところで義之」
朝生 「はい」
組長 「お前、俺のところに来て何年になる」
朝生 「??年になります」
組長 「そうか。早いものだな」
ズズッ
昔気質で未だにお茶以外口にしようとしない
組長 「これを気に俺は組から身を引こうと思っているのだが
お前組を継ぐ気はないか?」
危うく口にしたコーヒーを組長に吹きかけるところだったが
グッ
辛うじて飲み込んだ
朝生 「組長!」
組長 「まぁ聞け」

脳裏をひとりの男の影が通り抜けた
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